パワポでおしゃれなデザインのタイトルスライドを作るテクニック

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パワーポイントのタイトルスライド(表紙)を作るとき、デザインで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
文字情報がメインとなるスライドはデザインをキレイにまとめるのが難しく、装飾しようとすればするほど理想とかけ離れてダサくなってしまうものです。

タイトルスライドは、当然プレゼンテーションのタイトルを伝えるためだけに存在するスライドです。
しかし、オーディエンスが最初に目にするスライドであり、あなたのプレゼンがオーディエンスを惹き込むことができるか否かを決める重要なスライドでもあるのです。

この記事では、タイトルスライドを作成するうえで重要になるポイントと、あなたのタイトルスライドをもう少しおしゃれにするための簡単なテクニックを解説します。
デザインに自信のない方でもオリジナルのタイトルスライドが簡単に自作できるようになりますので、是非最後までご覧下さい。

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デフォルトのテンプレートを使うと…

まずはよく見るタイトルスライドってこんな感じかなと思います。
下には、パワーポイントから提供されているデフォルトのテンプレートの中で、特によく見るものを示しています。

これではどこにでもありふれたタイトルスライドになってしまい、聞き手を惹きつける要素はありません。それどころか、「プレゼン資料にこだわっていない人」という印象を与えてしまうでしょう。
聞き手があなたのプレゼンを聞くことを目的としている場合(学会やセミナーなど)は別ですが、そうでない場合、聞き手はあなたのその後のプレゼン内容に興味を持ってくれない可能性すらあります。

まずはこの段階を脱却し、なるべくオリジナルでタイトルスライドを作るようにしましょう。
次章より、デザインの専門家でなくても魅力的なタイトルスライドが自作できるようになるテクニックを、具体例を挙げながら解説します。

まずはとにかくシンプルなタイトルスライドを作る

我々はデザインのプロではありません。
したがって、自分で図形を組み合わせて、色のグラデーションを頑張ったりして、装飾すればするほどドツボに嵌ってダサいデザインになります。

そこで、まずは必要な情報だけを載せた最もシンプルなタイトルスライドを作ってみましょう。
載せるべき情報は以下の3点だけです。

  • タイトル
  • サブタイトル(所属名などもここに含む)
  • 発表者の名前

実は、これだけで十分洗練されたタイトルスライドになっています。
余白をたっぷり活用しましょう。余白で大人の余裕を表現しましょう。

ただし、何も装飾されていない分フォントには必ずこだわりましょう。
Windowsの方は、ひとまず游ゴシックがオススメです。
Macの方は、ヒラギノ角ゴシックという美しいフォントが最初から搭載されているので、それを使っておけば間違いありません。

ちなみにこの記事で紹介しているタイトルスライドは、すべて「Spica Neue」というフリーフォントを使用しています。大変美しいフォントで、僕自身もとても気に入っています。
作成者様のサイトリンクを下に掲載していますので、興味のある方は是非リンクからダウンロードしてみて下さい。

Spica Neueのダウンロードはこちらから

なお、昔のバージョンでデフォルトに設定されていたMS Pゴシックなどは使わないようにしましょう。これらは昔の解像度が低いプロジェクターでも判読できるように開発されたフォントであり、決してデザイン性の高いフォントではありません。高解像度のモニターに映す現代において、わざわざ選ぶ理由はないでしょう。
また、ポップ体などの癖のあるフォントは、プレゼンの雰囲気などに合わせて「あえて」使う場合もあるかもしれませんが、基本的にビジネスの場では避けるべきです。

ちなみに上のスライドでは、タイトルをメインカラーであるネイビー(#00337F)で、細めのフォントにしています。
サブタイトルと発表者名は濃い目のグレー(#5A5A5A)にしています。

また、タイトルのみ文字間隔を広めにとっています。
リボンのホームタブからフォントメニューを開き、文字幅と間隔タブの「間隔」を「文字間隔を広げる」に、「幅」を3 ptに変更します。(下図参照)

他にもいくつかのパターンを以下に掲載します。

上は、タイトルを同じフォントのボールドバージョンにしたパターンです。
字の太さを変えただけでも結構雰囲気変わりますね。

この辺は個人の好みに合わせて選択してよいでしょう。

こちらは、背景をメインカラーで塗りつぶしたパターンです。
テキストは全て白にしています。

シンプルでありながら、聞き手にインパクトを与えられるデザインになっています。
なんかApple(というかジョブズ)好きの人が使ってそう。

いくつか例を示しましたが、どのデザインも非常に簡単に作ることができると思います。
少し物足りないと感じる方もいるかもしれませんが、まずはこれらの基本的なデザインを作るところから始めましょう。
次の章から、できるだけシンプルで誰にでもできるような装飾を少しずつ加えていきます。

少しだけ装飾を加えてオリジナリティを出す

前章で作成したデザインだけでも十分なのですが、少し物足りないという方もいるかと思います。
そんな方は、ちょっとだけ装飾を加えてみましょう。
何度も言いますが、ごちゃごちゃといろんな図形を組み合わせて装飾しようとすればするほどドツボに嵌ります。
極力シンプルな装飾に留めるよう心がけましょう。

例えば、前章で作成したタイトルスライドにラインを1本加えるだけで以下のようなスライドが出来上がります。

化粧気のなかった前章のデザインよりも少し締まったような印象を受けます。
ラインの色はタイトルの色(メインカラー)の同系色がオススメです。図形の色を選ぶ際に、メインカラーかその下の色から選ぶとよいでしょう。(下図参照)

他のパターンも作ってみます。

例えば左寄せでタイトルを示したいとき、タイトルの左側に縦長のバーを加えてみてはどうでしょうか。
ワンポイント加えるだけなので簡単ですね。


こういったデザインを採用する場合、タイトルスライドだけでなく、以降のスライドのタイトルの横にも同様のバーを配置してあげると、統一感が出てより洗練された印象を与えることができます。

続いては右寄せタイトルのパターンです。
今回は、下部にメインカラーで塗りつぶした領域を作成し、そこに連絡先やSNSの情報を表示してみました。
アイコンが装飾の一部となってくれているので、物寂しさがなくなった一方でごちゃごちゃした印象も与えません。

こんな感じで、まずはシンプルな装飾を1つ付け加えてみましょう。
一味違うオリジナルのタイトルスライドが出来上がるはずです。

文字を利用して簡単にスライドを装飾する

もう少し凝った装飾がしたいという欲張りな方もいるかもしれません。
そこで、ここでは文字を利用した簡単な装飾について紹介します。

美しいフォントは、それだけでおしゃれなデザインになる可能性を秘めています。
デザインのプロじゃなくても扱いやすい(ダサくなりにくい)点が特に魅力的です。
※英語を使いましょう。試していませんが日本語だと間違いなくダサくなると思います(笑)

具体例を示します。
例えば、タイトルを2重に重ねるだけで下のようなタイトルスライドが出来上がります。

シンプルな構成ながら急にカッコよくなりました。
ポイントは、背後の文字のフォントサイズを極端に大きくする一方で、色は背景とほぼ同色にして極力目立たないようにすることです。
背後の文字はあくまでデザインですし、一番読んでもらいたいのはメインカラーで前面に示したタイトルだからです。

他には、テキストボックスを90°回転させて下のようなデザインにすることもできます。

先ほどと同様に、デザインとなる文字はできるだけ背景に色を近づけて、目立たせないようにしましょう。

こちらのデザインではタイトルから切り離して背景の文字を配置しているので、タイトルとの関連が薄い内容でもOKです。
例えばサブタイトルや、会社名などを英語で表記してもよいでしょう。

文字で装飾するアイデアは初心者でも簡単に実践できるのがいいですね。
上で紹介した以外にも、おしゃれな配置を探していろいろ試してみてはいかがでしょうか。

最終手段 – 英語と写真を使えばだいたいカッコよくなる –

さて、最後に、「俺はとにかくカッコいいタイトルスライドが作りたいんだ!もっとおしゃれにするためのテクニックをくれよ!」という皆さんのために最終手段を授けます。

最終手段という割にめちゃくちゃお手軽なのですが、英語といい感じの写真を使いましょう。
これ非常に強力な手段で、英語と写真使えばだいたいカッコよくなります(笑)

これらのスライドは、今まで紹介した「基本」に写真を添えて、タイトルを英語にしただけです。
ただし、あくまで美しいフォントを使い、装飾を最低限に抑えるという原則には忠実です。
従ってこれらのスライドは、写真を取り除いたとしても十分タイトルスライドとして成り立つデザインになっているはずです。

ちなみに、用いている写真はフリーの写真素材サイトからダウンロードしています。
オススメのサイトのリンクを2つ、以下に載せておきます。

O-DAN(オーダン)

Pexels


さて、今まで紹介してきた要素をすべて組み合わせることで、あなたもオリジナルでセンスの良いデザインのタイトルスライドを自在に作成できるようになっているはずです。

仕事のやる気が出ない日には、是非パワーポイントで遊んでみてはいかがでしょうか。
その時間は、サボっているなんてとても言えないほど、あなたのビジネスを成功に近づけてくれる時間かもしれません。

では、皆さんも良きパワポライフを!

パワーポイントのデザインに関する基本知識を身に付けたい方には、以下の2冊の書籍がオススメです。どちらか一方でも手元に持っておくといつでも確認できて便利ですよ!

伝わるデザインの基本 増補改訂3版 よい資料を作るためのレイアウトのルール | 高橋 佑磨 著

パワーポイントスライドデザインのセオリー | 藤田尚俊 著

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